エジプト旅行記−15

99年12月20日(月)−3

 ナイルヒルトンのまわりには、たくさんのタクシードライバーがたむろしており、全員「タクスィ?」と聞いてくる。ここから乗ると、ふっかけられてしまうのは間違いないところだ。
 ナイルヒルトンのショッピングモールには、日本のデパートの中のブティックくらいの大きさの店がまあまあたくさん入っていて、衣類やおもちゃその他何でもうっている。しかも、かなりおしゃれ。良く分からないままホテルの中に入っていくと本屋があった。が、これもブティックくらいの大きさ。中には日本語の本も置いてあるが、遺跡の写真とその説明の本しか無い。私が欲しいのは、どこにホテルがあるか、どうやって街を歩けばいいかと行った内容の本なのに。英語のガイド本くらいは置いてあると思っていたのに、がっかりである。
 仕方なく、アラビア会話およびあのミミズのはった文字を勉強しようと、英語−アラビア語の会話の本を購入(13LE=390円)。もう少し高いと思っていたが、まあ良心的な価格だ。・・・しまった、昨日直接ここに着ていれば良かった。。。

アラビア語会話の本

アラビア文字は、大きく分けると33種類しかないようです。これらの文字が、文頭、文中、文後で変化するだけみたい。(はっきりとはわかりませんが)

 ホテルの名前の通りここはナイル川の横である。エジプトに来て、まだゆっくりとナイル川を見ていないので、堤防の方に向かった。堤防までは、またも8車線くらいの道路を渡らなければならない。「こんなところをどうやって渡るんだよ。。」と車の流れを見ながら、10分以上待ってナイル川まで渡った。
 向こう岸がやたらと近く見える。「何だ。ナイル川ナイル川といっても、大したことないじゃん。日本だってこのくらいの川はあるよ。」と思ったが、向こう岸と見えたのは、川の中の島であった。この島はかなり大きく、向こう岸が見える場所に行くまでには、5分くらい歩く必要がある。
 歩きながら川を眺めてみるとなんと、水面がはっきりと見えない!カイロの大気汚染があまりにもひどい(まるで霧!)ためである。街を走っている多くの車は、まるで日本の原付のような排気ガスをだしながら走っているのだから、こうなるのも当然だ。夜空に星を見るどころか、満月が見れれば運がいいくらいの大気汚染だから、早急に手を打たないとそろそろ人が死ぬような事態になるかも。向こう岸がようやく見えるてきたが、かなりかすんで見える。。


ナイル川。真っ昼間の晴れなのにこれだけ、かすんでいます。

 ナイル川をこれ以上散策する気も起きず(横の道路からの排気ガスもまた騒音もひどい)、アブディーン宮殿を見学するつもりで、街の中に戻ることにした。が、カイロの道路は道路が曲がりくねっている上に、ひとつの交差点に8つくらいの道があるのがざらなので、簡単に迷ってしまう。ぼーっと歩いていると、店が並んでいる場所に出た。
 そういえば、カイロに来てから爪を切っていないので、雑貨屋で爪切りを買うことにした。英語は通じそうもない(こちらも怪しい)ので、爪を切るジェスチャーをすると、爪切りが出てきた。(2.5LE=75円)内心、エジプト製の奇抜な?爪切りを期待していたが、まったく普通のもので「Made in Korea」。残念。(意外と身振りで通じるものだ。。)
 朝から食事らしい食事をしていないので、かなりお腹がすいてきた。(13時頃)しかし、現在は、ラマダーン月のためか、昼間の時間食べ物を作っている店は、、殆ど閉まっている。見かけるのは、スナック・ビスケットのたぐいだけ。まったく、いつになったら満足する食事ができるのだろう。。
 ようやく、一見なにやら料理をしている店を見かけた。入ってみると、またも鶏のレバー。あまり気は進まないが、ようやくみかけた食べ物の屋。仕方なく注文すると、出てきたものは、
・レバー
・トマトとクレソンみたいな葉っぱのサラダ
・ナン
で、合計1LE(30円!)。中身はあまり気に入らないが、とりあえずお腹を膨らせることはできた。

この時の食事ではありませんが、だいたいこんなもの。


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