MSN Messengerでグローバルアドレスを取得する

 Dynamic DNSサーバーを使えば、基本的にはグローバルアドレスのことは気にしなくてよくなります。しかしながら、CTUなどの電源が切られて、グローバルアドレスが変化してにも関らず、Dice(Dynamic DNSを自動登録するソフト・・こちらで既に紹介済みです。)などがうまく動作していないときなど(意外と大事なときにあるものです)に最後の手段として使用できます。

 MSN Messengerは下記の場所から入手できます。

 インストール手順はWindows 2000を紹介します。Xpでも大差はないと思います。

全部チェックを外して問題ありません。

Passportを取得していない場合は、サインアップ を選びましょう。

適当なメールアドレスでかまいません。絶対に重なっていないようなメールにしておきます。(もちろん本当に使っているアドレスの方がベターです)

これらの情報を用いて、サインアップしてみましょう。

無事にサインインできました。

このままですと、起動時にいろいろウイドーが開いてうっとうしいので、ツール−オプションからMSN トゥデイとメインウイドーは起動時には開かないように設定しておきましょう。

Xpではこんな感じ。

クリニック用と、自宅用に最低2つのアカウントを作成してください。ここでは、

としておきます。お互いをメンバーとして登録しておきましょう。こうすることで、向こう側のパソコンの電源が入って、ネットにつながっているかどうかがリアルタイムにわかるようになります。

たとえば,自宅のパソコンをを使っているときに、clinicserverが起動していると下記のようにオンラインに表示されます。遠隔地WOLをさせたときなど、ポンと音が鳴ってログインしてくれると、「おお、ちゃんと動いているな。」と確認をとることができます。

しかしながら、このままではアドレスを取得できません。Messenger Plusを導入します。

以下は、Windows 2000用です。Xpでは少し異なるかもしれません。

ここでは、広告プログラムをインストールしません。を選びます。

次が大事です。(この機能のためだけに導入しました)ファイル転送を自動で同意します。を必ず選びます

必要があれば、下記も設定してください。

さて、アドレスを知るには、知りたいメンバーにファイルなどを転送する必要があります。ある程度大きな(ファイル1MB以上が望ましい)を送ってみましょう。

 グローバルアドレスを知りたいメンバーを右クリックして、下記のようにファイルの送信を選びます

自動的に認証されます。(一番最初の時は、Messengerがウイルスチェックをするかどうか聞いてきますので、このときだけはしないを選んでください。

おなじみ?のcmdラインから、

netstat

を起動させます。ずらずらと接続状況が出てきますが。。

by2msxxxx.xxx
は、Messenger関係のサーバーのようです。
ここでは、
p1176-xxxxxxx..kumamoto.ocn.ne.jp

がグローバルアドレスとなります。このアドレスを取得できたら、ファイルの送信はキャンセルしておきましょう。ただし、ファイルはくれぐれもexeファイルにはしないように。ウイルスと判定されて、送信できません。一度、遠隔地のパソコンを操作できる状態で、一連の動作を確認するようにしましょう。そうすれば、いざグローバルアドレスがわからなくなったときにも慌てずに対処できます。

さて、このえられたグローバルアドレスをOPENVPNのクライアント ovpnファイルのremote部分を

remote p1176-xxxxx.kumamoto.ocn.ne.jp 1194

と記述することで、たとえDynamic DNSが働いていなくとも、アドレスを確認できます。
あるいは、ここなどにこの得られたアドレスを入力すると、

のように、
IP address 114.xxx.xxx.xxx
とグローバルアドレスを取得できました。

Messengerは、遠隔地のパソコンの状況がおおざっぱにわかりますので、CTU直下のサーバーにはインストールしておくことをおすすめします。もちろん、院内LANに接続してあるパソコンには、インストールしないでください。